こんにちは!獣医師のまだらーです🐶🩺
今月は「わんこのアレルギー」について2記事に分けてお届けしていこうと思います!
🐾前編
1.「アレルギー」って何?
2.どんな症状が出るの?
3.皮膚症状以外のサイン
4.よくあるアレルギーの原因
🐾後編
1.アレルギーの診断ってどうやるの?
2.治療方法
1.「アレルギー」って何?
アレルギーとは、本来なら体に害のないもの(=アレルゲン)に、免疫が過剰に反応してしまう状態のこと。
人間の花粉症も、本来は体に害のない花粉に対して免疫が「過剰」に反応してしまい、くしゃみ・鼻水などの症状が現れますよね。
何がアレルゲンになるのか、どんなアレルギー症状が出るのかは、わんこによって様々です。
2.どんな症状が出るの?
もっとも多いのは「皮膚のかゆみ」です。耳をかく、足先をなめる、顔をこする、お腹をかくなど…。
さらに、慢性化すると皮膚が赤くなったり、ベタつきやフケ、脱毛、色素沈着が見られることもあります。
3. 皮膚症状以外のサインにも注意!
アレルギーの症状は皮膚だけではありません。実は 「下痢や嘔吐」など消化器症状もよくあるサインのひとつ。
食物アレルギーの場合、皮膚より先にお腹の症状が出る子もいます。
慢性的な軟便・水様便、嘔吐などがあるときは、アレルギーが関係している可能性も。
また、咳・くしゃみ・鼻水などの呼吸器症状が出る場合もあります。
4.よくあるアレルギーの原因
犬のアレルギーは、大きく分けて 3種類+ノミアレルギー に分類できます。原因ごとに症状や対策のポイントも少しずつ違います。
1️⃣ 食物アレルギー
原因:牛肉・鶏肉・豚肉・卵・乳製品・小麦など、特定の食材
症状:皮膚のかゆみ(耳や顔、足先)、下痢、嘔吐、軟便
ポイント:除去食試験で原因食材を特定するのが診断の基本。食べて改善するかを確認することで、原因がはっきりします。
2️⃣ 環境アレルギー(アトピー性皮膚炎も含む)
原因:ハウスダスト、ダニ、花粉、カビなど
症状:顔まわり、耳、足先、脇腹などにかゆみや赤み、季節によって悪化することも
ポイント:アレルギー検査で原因を特定できる場合もあり、生活環境の工夫や薬によるコントロールが中心。
補足:原因不明の慢性かゆみは「アトピー性皮膚炎」と呼び、診断的に扱うことが多いです。
3️⃣ ノミアレルギー性皮膚炎
原因:ノミの唾液に対する過敏反応
症状:腰〜尻尾の付け根、内股、首やお腹などに強いかゆみ
ポイント:ノミ予防薬で予防できるので、通年の予防は欠かさずしていきましょう!
今回はここまで!
後編では、アレルギーの診断と治療方法についてお伝えします!
10月23日(木)には、アレルギーについての特別セミナーも開催しますので、ぜひご参加くださいね!
質問などあれば、まだらー先生の部屋 にどうぞ〜!!✨

